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共同墓「舎羅林堂」/樹木葬「百日紅苑」合同供養&講演会
共同墓「舎羅林堂(しゃらりんどう)」は平成15年末に完成し翌16年に落慶しました。当時、すでに先駆的な共同墓が京都や新潟にありましたが、まだこの近隣にはありませんでした。しかし、「家の墓」を維持できない状況が多くの人にあり、その必要性は十分にありました。しかし、なかなかその一歩を踏み出すことができませんでした。33代目の住職任命を受けるのを機に、建立を思い切ることにしたのです。田所博史一級建築士の斬新な設計で、奈良法隆寺の夢殿の「八角円堂」形式と真言宗などに見られる「宝塔」形式を組み合わせた『八角円堂』とでもいうべき他では見られない独自のお堂形式になっています。屋根から下は鉄筋コンクリート造、屋根部分は宮大工による純木造(全て国産の桧無垢材)。屋根は銅板の一文字葺き。屋根頂部には金箔貼りの宝珠が載っています。建物の中央部に御影石台座と大理石の蓮華座、その上に宝玉が安置されています。その真下の地下部分に広いカロート(納骨石室)があります。そこにご納骨いたします。平成29(2017)年春現在180体余りのご遺骨が納められています。
建立当初は「他の人と一緒に入るのはイヤだ」と拒否反応を示される方が多かったのですが、「無縁墓」が社会問題化し、「墓じまい」される方が増えていく中で、終の棲家として選択される方が急増してきました。お参りされる方が多いので、花が切れることがなく「いつも誰かがお参りしてくれて花があるし、大勢と一緒なのでさびしくなくていい」と、かなり評価が変わってきております。
舎羅林堂の建立に際して、人生の終盤をどう支え合うか、ということをテーマにして、人生の「完成期」(故:神代尚芳医師は生老病死で人生が完結するならばその前の老病はまさに人生の完成に向けた重要な時期であるとし「完成期」と命名された)を支援する医師や看護師・介護関係者などをお招きし、お話を伺っています。そして、これから一緒に舎羅林堂に入る人同士、生前から仲よくしておこうと交流会も行っています。その考え方が現在毎月行っている「二十五三昧会」へとつながっています。
また、樹木葬を望む声も多くその声にこたえて平成27年春「百日紅苑(ひゃくじっこうえん)」を開設致しました。樹木葬と言えば「さくら」が主流ですが、岡本寺の本堂の前には古い百日紅(さるすべり)がありました。しかし、わんぱく小僧さんたちが登って、弱っていた百日紅の古木は根元のちょっと上からぽっきりと折れてしまいました。今そのひこばえが育って来ています。そんなわけで岡本寺のシンボルの花木と言えば「百日紅」だと私は思っています。「百日紅」は字の通り100日間も紅の花をつけてくれます。お盆そして秋のお彼岸にも花があります。その下に80区画(1区画お二人まで入れます)をご用意いたしました。平成29年現在半分弱の予約が入っています。
合同供養は毎年、春彼岸の中日に開催している恒例行事で、共同墓「舎羅林堂(しゃらりんどう)」と樹木葬「百日紅苑(ひゃくじっこうえん)」に納骨された故人様に対して、ご家族様と共にご供養させていただく法要です。
また、当日は「生老病死」について、あるいは福祉や介護といった高齢社会が持つ様々な問題をテーマにした講演会も開催しています。今後も高齢者にとって暮らしに密接な関わりのある話題や、若い世代とっては両親の介護などに役立つ講演を企画してまいります。
講演会の後には、ささやかな食事と飲み物をご用意し、ご歓談いただける交流の場を設けています。この会を通じて人と人の繋がりが出来ればと願っております。本会はどなたでも自由に参加出来ますので、ぜひ足を運んでください。
- 日程:
- 毎年春分の日・彼岸の中日
- 内容:
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◆樹木葬 合同供養 …
14:30~15:00(百日紅苑にて)◆共同墓 合同供養 …
15:00~15:30(舎羅林堂にて)◆太極拳奉納…………
15:45~16:00(本堂にて)◆講演会………………
16:00~17:30(本堂にて)◆交流会………………
17:45~19:30(本堂にて)