岡本寺のご案内
岡本寺が行う様々な法事やお参り
ここでは、親戚などを呼んで改まって行うものを「法事」(満中陰・一周忌・〇回忌…)と呼び、普段着のまま家族だけで行うものを「お参り」(七日参り・百ヶ日・月参り・お彼岸・お盆…)と呼んでいます。
故人様を偲び、ご供養するために岡本寺が行っているご法事やお参りには次のようなものがあります。
中陰のお参り(七日参り・逮夜参り)
お葬式が終わって、四十九日まで七日ごとにお宅へお参りいたします。「修証義」や「大悲心陀羅尼」などをご一緒に読経し、ご供養いたします。また、大切なご家族を亡くされた悲しみを少しでも共有できればと思っています。ご希望があれば「修証義」の解説も行っております。そして、この間にお仏壇やお位牌、お墓などの実務的なこともご相談にのり、満中陰の法事の準備のお手伝いをします。
満中陰法事
いわゆる「四十九日」の法事です。お位牌や仏壇(仏壇を初めて持つ方)の開眼を合わせて行います。お墓のある方はこの日にご納骨される方もありますが、最近はこれより遅くなる傾向があります。
月参り
故人様のご命日、例えば4月6日にお亡くなりになられたとしたら、毎月6日にお参りに行きます。「般若心経」や「修証義」など曹洞宗でよく読まれるお経を中心に読んでいきます。お勤め時間は15~20分程度ですが、そのあと世間話からもちろん仏教の話、悩み事相談、介護相談様々なお話も出来ます。(その日の予定の具合でお話時間が短くなることもあります。)「3回忌ぐらいまで月参りをお願いします」と言う方が比較的多いです。古い方はもう何十年も月参りをさせて頂いているお宅もあります。ついおこたりがちになる先祖供養が月参りをすることによって習慣化され、日常の一コマになってきますので、月参りはお勧めです。「もう何年も前に亡くなった人の月参りを今さらしていただけるのですか?」大丈夫です。させて頂きますので、是非ご相談・ご検討ください。(移動時間の都合上、新規の方は川西市内に限らせていただきます。)
百ヶ日
お亡くなりになられてから100日目のお勤めです。「月参りは無理だけれど百ヶ日はお願いします」と言う方が多いです。家族だけでこじんまりと行われる場合がほとんどです。100日目当日がご都合悪い方はその日までの都合の良い日に調整して行われます。
祥月命日
毎月参ってもらうのは難しいので、せめて、法事とは関係なく、年に一度だけでも本当のご命日にお参りしてくださいと言う方もたくさんあります。例えば先ほどの4月6日がご命日の方はその日を祥月命日と言い、その日あるいはその前後にお参りするということになります。般若心経や修証義の半分を読経し回向いたします。そのあとはお話をさせて頂き、小一時間ほどで終わります。
お盆参り
今、お参りさせていただいている軒数がかなりあり、新規にはお受けするのが困難な状態ですが、新しくお葬式を出されたお方のところにはお参りさせて頂きますのでご安心を(初盆)。
春・秋の彼岸参り
これもお盆参り同様、これ以上増やすのは難しい状況です。お盆参りも彼岸参りも軒数が多いため一軒当たりの時間が短くならざるをえません。しかし、祥月命日や、月参りはお経の時間は倍以上、忙しい時は別として、お話する時間もゆったり取っていますので、祥月命日や月参りをお勧めします。
法事について
1周忌、3回忌…など年忌法要は檀信徒の方にはお正月前にお知らせしています。時間が空いておれば檀信徒以外の方のご法事もお受けいたしますのでご相談ください。
法事は何人で行わなければならないという決まりはありませんが、最近多いのは少人数での法事です。法事は粗供養やお食事など準備がたいへんです。費用も掛かりますので、この傾向は仕方がないと思っています。また、高齢化が進み、お呼びしたくてもお呼びできない状況の方も多いようです。
でも、もし、可能なら、めったに顔を合わすことの無い親戚同士の貴重な交流の場として考えて頂いてもいいと思います。また、若い人、子ども達に法事のしきたりや挨拶の仕方、お参りの仕方などを伝える絶好の機会でもありますので、可能な方はご検討ください。
法事はおもてなしをしなければなりませんので、そのことで頭がいっぱいになって、肝心な故人のことを考える余裕がないのが実際のところだと思います。法事が終わって落ち着いてからで結構です。一度、じっくり、故人の亡くなられた前後のことを一人静かに思い出して見ましょう。「生」と「死」についてきっといろんな学びができる事と思います。実は法事の一番大事な所はこの部分かもしれません。
ここ数年のうちに妻の両親、私の母を見送りました。最期まで看取りができたのは一番後で逝った実母だけでした。この経験の中で「ご飯が食べられなくなったらお迎えのお知らせ」「しぜんに逝くのが楽」ではないかと思いました。「死」をしっかりと見つめ学ぶチャンスなのです。それを法事の場で共有していくことも大切なことだと思います。全員に死は訪れるのですから。
配偶者を失うと、共に生きていくべき現在を失う
親を失うと、人は過去を失う
友を失うと、人は自分の一部を失う
人は生きて行く中でいろんな悲しみや苦しみに出会います。そして、この言葉がスッと心に入ってくるようになってきます。多くの人が表には出さないけれど、いろんな悲しみを抱えながら生きておられると思います。この言葉を胸に「心に寄り添う」法事ができればと思っていますが、拙僧は、まだまだ修行が足りません。
卒塔婆供養費
- 1~7回忌 :2尺 800円
- 13~27回忌:3尺 1,200円
- 33回忌以降 :4尺 1,500円