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二十五三昧会(にじゅうござんまいえ)

二十五三昧会

初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。それもそのはずです「二十五三昧会(にじゅうござんまいえ)」は今から1000年ほど前、平安時代(986年)に比叡山の僧侶25人によって結成された「念仏結社」のことなのです。結社の誰かに死期が迫った時、念仏をあげる人、看取る人が駆けつけて極楽往生を願ったという看取りの共同体です。(詳しくは検索してお調べになってください。)

岡本寺は曹洞宗ですから「念仏」は関係ないのですが、2013年5月、神代尚芳(こうじろなおよし)医師がお亡くなりになられる前に、「これから高齢化が進み独居老人がもっと多くなる。そして介護難民、医療難民、ガン難民があふれ、公(おおやけ)だけでは到底カバーしきれなくなる。岡本寺で二十五三昧会を作れ! 」と訴えられたことを受けて始動しだした会です。

神代医師は30年ほど前から在宅での看取りを実践されていた内科医で、「終末期」「ターミナル」と言う言葉を使わずに、「老・病・死を以って人生が完結し完成するならば、老・病・死は人生の完成期だ」と定義し「完成期医療福祉研究会」を立ち上げて活動されておられました。僧侶駆け出しの頃、神代先生の講演を聞いて感動し、それ以来20数年間、勉強会に参加したり、檀信徒の「完成期」についてご示唆いただいたり、親族の病気の相談にのってもらったり、岡本寺で何度も講演してもらったり、ほんとうにたくさんのことを教えて頂きました。その先生のご遺言となれば「やるしかない」と立ち上げたのが岡本寺の「二十五三昧会」です。

先生が作れと言われているのは「メンバーの誰かが倒れた時に、介護し看取りまで行う」という1000年前の二十五三昧会の「看取りの共同体」的な部分です。そのようなグループを作ろうと、毎月1回(主に月末の日曜日)、福祉・介護・医療といった私達の暮らしに関わる様々な問題、「完成期」に必要なことをテーマにした勉強会を行っています。そして、そこに集まった人々がお互いの「看取り」まで出来るような信頼関係を築こうと交流会も行っています。

また、第2金曜日(8月を除く)には「昼食会=ランチで三昧」も行っています。そこに、介護や医療、法律、保険などの仕事に関わる方々もご参加いただいて、心配事を相談できるような場も作っています。

共に学び、食事をし、おしゃべりをして、交流を深め、まずは「メンバーの誰かがヘルプを願い出たら、みんなで出来る範囲のお手伝いをしよう」と言うところから助け合いをはじめています。「看取り」ができる信頼関係が築けるまでにはまだまだ道遠しの感がありますが、緩やかにつながりながらあせらず進んでいきたいと思っています。

老若男女を問わずどなたでも自由に参加することができます。初めての方も大歓迎ですので、是非ご参加ください。


活動日:
毎月月末の日曜日(変更の場合は、トップページでお知らせします)
時間帯:
講演会・勉強会 14:00~16:00
交流会………… 16:00~18:00
活動場所:
岡本寺本堂
参  加:
自由に参加できます。(予約不要)
参加費:
無料

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